【書籍紹介】日本の名作にふれよう!-太宰治-@おゆみ野・鎌取駅前・ちはら台校

2020年03月25日

こんにちは!トライプラス鎌取駅前校の駒野です。

世界的にコロナウイルスが流行している中、家で過ごす時間が増えていることと思います。

そんな今だからこそ、有名な文豪の作品を通して、新しい世界に触れてみるのはいかがでしょうか。

今回は「太宰治」の作品をご紹介させていただきます!

太宰 治(だざい おさむ)

太宰治は、人気が高い文豪の一人です。

太宰の作品には、暗い心を描いた作品もあれば、明るい雰囲気のものもあります。

これは太宰自身の心境と密接な関わりがあるからと言われています。

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作品の特徴について

彼の作品は大きく分けて前期・中期・後期の三つに分けることができます。

太宰がまだ若い頃であり、自殺未遂を繰り返したり就職に失敗したりと苦難の時期。作品も安定していない。

師匠である井伏鱒二らの支えや結婚があったからか、明るく優しい作風のものが多い。

持病の結核が悪化し、第二次世界大戦の影響もあってか暗い作風のものを残している。

『走れメロス』

「メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。」

走れメロスはこのような一文から始まります。

「人の心が分からぬ」と人民を処刑する暴君ディオニス王にメロスは立ち向かう。

反逆したメロスは処刑が決まったものの、妹の結婚式のため3日の猶予をもらい、親友のセリヌンティウスを身代わりに結婚式へと向かう。

妹の晴れ姿を見届けた後、幾多の苦難もものともせず、メロスは親友のもとへと駆ける。

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親友の命がかかっているため、メロスはひたすら走ります。

セリヌンティウスのメロスに対する全幅の信頼にも心を揺さぶられます。

教科書にも載る物語なので、多くの方が読んだことがあると思います。

読みやすく、読後感の良い希望に溢れた作品です。

『斜陽』

「斜陽」は戦後ベストセラーとなった作品です。

上流階級が没落していく様子を描き、当時は「斜陽族」という流行語を生み出すほどでした。

主人公のかず子は元貴族の生まれだが、戦後の影響で一家は次第に没落していく。

そんな中、かず子は家庭のある男性に恋心を抱く。

その恋心は男性の子を身ごもるという形で成就するが、男性には捨てられてしまう。

母は死に、弟も自殺して、残されたかず子はお腹の子を抱え「古い道徳」と戦って生きることを決意する。

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物語の中では、登場人物の生活を通して「ゆるやかな破滅」と「滅びゆく中の美しさ」が表されています。

また、本作ではキーワードとして「不良」という言葉が数か所出てきます。


不良とは、優しさのことではないかしら。」


作中でかず子はこのように言っています。

何故かず子はこのように言ったのか、不良とは何を指しているのか。

かず子の視点に立って気にしながら読んでみると良いかもしれません。

登場人物の発言にハッとさせられることがあり、読み込んでいくとそれぞれの人物に共感できるところが出てくると思います。

『人間失格』

この作品を元に、20199月に小栗旬主演で

映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」

が公開されたことは記憶に新しいと思います。


「恥の多い生涯を送って来ました。」


人間失格の冒頭の一文です。

本作は自らの人生を回顧する形で描かれます。

裕福な家庭に生まれた主人公・大庭葉蔵は、人間の心や幸福が分からず、常に人の顔色をうかがう道化であった。

東京に出てからは酒や遊びを覚えるが、世間のことは依然として分からないままである。

大学にも行かず、女性と無理心中するが自分だけが生き残ってしまう。

別の女性と上手くいきそうになるが、幸福になることを恐れて、逃げてしまう。

そして最後は、薬物に溺れ、病院に強制入院させられてしまうのであった。

自分ではどうしようもないほどに、葉蔵の人生は徐々に破滅へと向かっていく。

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上記のように人間失格は暗い心を描いており、決して読みやすい作品とは言えません。

ですが本作は太宰の遺書とも噂されており、代表作ともいえる作品です。

気になる方はぜひ手にとってみてください。

まとめ

今回は「走れメロス」のように明るく読みやすいものと、

「斜陽」「人間失格」といった最初はちょっと手を出しにくいかもしれないものを紹介させていただきました。

「斜陽」や「人間失格」は太宰の代表作で、非常に味わい深い作品です。

「走れメロス」を入り口に、ぜひ太宰治の世界観に触れてみてください!

青空文庫

「青空文庫」とは、著作権切れの作品を中心に無料で公開している電子図書館のことです。

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