センター試験分析・国語編@高等部

2017年02月04日

センター試験分析② 国語

こんにちは!

大学受験に力を入れている鎌取駅前校高等部の青木です。

 

前回に引き続き、本年度のセンター試験国語の分析とアドバイスを行います!

設問分析

問題構成は例年通り、漢字が5問、本文内容の読解が4問、本文の表現・構成が2問出題されました。

 

漢字は全体的には例年通りのレベルでしたが、「旧に倍する」という表現を初めて聞いた生徒も多いのではないでしょうか。

 

文章全体の内容としては、かなり深い「科学論」が書かれていました。文系の生徒で、こういった科学用語にあまりなじみがない生徒は内容把握が難しかったかもしれません。

 

例えば…

「チェルノブイリ事故」「狂牛病」「環境ホルモン」「重力波」といった単語が出てきましたね。

文系、理系に限らず、こういった新聞語彙を増やしていくことで、全体の読解のしやすさに繋がってくると思います。

論理と根拠

現代文は、文章の論理を追って、本文に根拠をとり、設問に答えるものです。

 

例えば問2では、

設問に「 『先進国の社会体制を維持する重要な装置となってきている』 とはどういうことか」とあります。

選択肢を見ると、すべて「現代の科学は、~とすることで、~へと変化している」と書いてあります。

 

選択肢は本文表現の言い換えなので、「現代の科学は、~とすることで、~へと変化している」と同じ内容を表している別の表現を探します。

すると、本文5行目に根拠となる文がありますね。

抜粋すると、

「科学は技術的な威力と結びつくことによって、~科学―技術の社会における位置づけを決定的にしていったのである」

とあります。

 

本文中の「~によって」が選択肢の「~とすることで」に言い換えられ、

同様に「決定的にしていった」が「変化している」に言い換えられているわけですね。

 

そうすれば、そのすぐ前に書かれている「~によって」のところが、正確に書かれている選択肢を選べばいいわけです。

 

また、設問中の「維持」という単語に注目しましょう。

選択肢できちんと言い換えられているものを探します。

 

 

今回のセンター試験では、文章自体は深い科学論で難しい内容でしたが、

論理展開や選択肢同士の違いははっきりしていて、きちんと論理を追うことができていれば、得点できる文章でした。

現代文――小説

問題構成は例年通り、語句が3問、本文内容の読解が4問、本文の表現・構成が1問出題されました。

 

語句は、辞書的な意味を答えるものが2問、文脈から推定するものが1問でした。

 

本文の内容読解の問題に関しては、傍線部の近くに根拠が書かれていて、選択肢は選びやすかったと思います。

 

問5は傍線がない設問でした。その場面を探していくことに時間をとられてしまった生徒もいるかもしれません。

 

本文中には、ある「思春期男子の注目を集めてしまう単語」があり、インターネット上では笑いのネタにされていますが(笑)、その単語が問5の根拠になっていましたね。

アドバイス

現代文の勉強は、やり方が分からないとなかなか進みませんが、絶対に心がけてほしいことがあります。

 

それは、「必ず本文中に根拠をとる」ということです。

 

現代文は論理の科目。

設問で聞かれていることを、本文を根拠に取り、論理的に示す科目です。

「国語が論理である」ということにいまいちピンとこない方は、ぜひ出口汪著の参考書を読んでみて下さい。

「システム現代文」や「現代文レベル別問題集」がオススメです。

 

 

 

また、センター試験に限らず、最近の国語の入試では、語彙力を問われる問題が多くあります。

・享受、些末、浅慮、嘲笑、体裁

すべてセンター試験に過去に出題されたものです。

きちんと意味を説明できますか?

 

漢字や慣用句、語彙の勉強をするのはもちろんですが、日々の生活の中で、ニュースや新聞に出てくる言葉に敏感になり、語彙力を鍛えていきましょう!

 古文

去年に引き続き、文章は易しめの文章でした。

 

問1の古文単語は辞書的意味を答えるものでした。

問2の文法は助動詞の意味を答えるもので、識別の基本的な問題でした。

 

問3以降の内容読解の問題は、選択肢が紛らわしいですが、本文の主語を正確に追えていれば、すぐに絞れるものでした。

 

例えば、問3の選択肢の末尾のみ抜粋すると…

① ~菊君の好奇心

② ~菊君の恋心

③ ~蔵人の野心

④ ~蔵人の警戒心

⑤ ~老尼の親心

というものでした。

「誰の」話なのかを見抜ければすぐに絞れますね!

 

今回の古文では、「主語の把握」が全体的な内容を捕らえる鍵になったと思います。

アドバイス

古文の勉強は、英語と同様、単語と文法がキーポイントです。

 

古文単語は、文章中ではひらがなで書かれることが多いので、単語の由来、元の意味をしっかり覚えることが重要です。

 

例えば、「ありがたし」

この意味が「ありがたいこと」ではないのは、もう常識ですよね?

「ありがたし」は「有り難し」と書き、存在が難しい、つまり、「めったにない」という意味です。

このように漢字表記、言葉の由来を知ることが、古文単語を覚えるポイントです。

 

 

文法に関しては、3年の春までに助動詞の活用、意味、接続を完璧にしましょう。

助動詞さえマスターすれば古文の文法で怖いものはありません。

特に識別問題で出やすい「ぬ」「る」「なり」「に」のそれぞれの単語を覚えましょう。

漢文

今回の漢文は、「舟に刻みて剣を求む」という故事成語を知っていた人はよく読めたと思います。

知らなかった人でも、注釈で説明が書かれていたので、語句の意味はすぐに分かると思いますが、「舟に刻みて剣を求む」が「時の流れを考えない愚かさ」だと見抜けないと本文の解釈が難しいですね。

 

漢文学習においては、その背景知識として中国史や故事成語を勉強するといいでしょう。

 

文章の大意をとることは難しくない文章でしたが、一文一文を訳すことは難しい文でした。

 

問2、問5はいずれも句法の知識だけでは選択肢を絞れず、文脈を正確に追わなければ正確にたどり着かないものです。

 

基本的な単語の読み方、句法はできていることが前提で、読解問題の演習量が勝敗を分けた文章だった思います。

アドバイス

漢文に関しては、現時点で系統立てて勉強している人は少ないと思います。

漢文の文法(句法といいます)は、英語や古文の文法に比べれば圧倒的に量が少ないので、3年生の夏からで十分です。

まず、基本的な返り点の振り方、文型を覚えましょう。

次に、再読文字(2度読む文字)と置き字(読まない文字)を暗記しましょう。

本格的な句法である、使役、受身、疑問、反語、否定は、きちんとした漢文のテキストを使うことをオススメします。

 

漢文の文章には、古文にはない独特のリズムや言い回し、ストーリー展開があります。センター試験の過去問をたくさん解いて問題演習をこなしましょう!