こんにちは!トライプラスおゆみ野校の雨宮です。
近年、「教養」に関する書籍が沢山出版されており、話題をあつめています。
2021年01月08日
こんにちは!トライプラスおゆみ野校の雨宮です。
近年、「教養」に関する書籍が沢山出版されており、話題をあつめています。
具体例をあげると
①小中学生向けの
「小学生なら知っておきたい教養366」齋藤孝著
一日1ページで読めるような構成になっており、クイズ形式で小学生でも楽しく読むことができます。また、絵も中心となっており時間をかけずに知識を詰めることもできます。
小学生に関わらず、中学生にもおすすめの書籍になっています。
②中学生~向けの
「世界でいちばんやさしい教養の教科書」児玉克順著
こちらは歴史や哲学、9つの分野からビジュアル化した読みやすい教養の教科書になっています。中学生はもちろん、高校生、大学生、ビジネスマンにも読みやすく、わかりやすい書籍です。
③高校生~
「一日1ページ読むだけで身につく日本の教養」
最後は少し難易度の高い書籍になりますが、①と同じ齋藤孝著の書籍です。先程までの書籍とはちがい、文字中心の内容の詰まった書籍です。日本に焦点を当てた読み応えのある書籍です。
さて、具体的にブームになっている書籍をピックアップしてみました。
さて、はたして教養とはなんで身につけるのか。考えてみましょう。
他の著書ですが、池上彰さんがこう話しています。
「すぐ使える知識」よりもむしろ「すぐには使えない知識」の方が大事である。と話しています。
すぐ使えない知識、それが教養だと考えます。
教養というと、哲学、歴史、宗教などが挙げられます。
これらは普段、テレビやニュースなどで解説される「なぜイスラム国は生まれたのか」や、「三角形の面積の求め方」「水素と酸素が合わさると水になります。」
といった知識と比べると実用的ではないし、なにしろ答えが必ずしも決まっていない抽象的なものも多いですね。
そんな無駄な知識にも思えるような教養を実学よりも大事だと考える理由はどうしてか。
教養を学べば、自ら問題設定して新しい解を探すことができるようになるが、教養を身に付けていないと枠の中だけで生きる融通が利かない人間になってしまうと考えられます。
具体的な例を挙げると、
古代史から現代史までの歴史を学べば人間の創ったルールや制度がいかに崩れるか分かるため、ルールそのものを疑えるようになります。
また、ギリシャ哲学には人間の様々な思考や心理が織り込まれているため、これを学ぶと企業などでの難しい交渉で役立ちます。
しかし、私達日本人は教養を学ぶ機会がとても少なく感じます。
いままで、日本は(日本企業)これまで既存のルールの中で優れたモノを作るのが上手でした。
しかし、最近ではIT化やグローバル化の波で既存のルールそのものが大きく変わってきました。
そのようなルールという枠組みがない場所では教養が足りていない日本企業は、ルールを自ら創ることができず苦戦しているのではないかと考えられています。
逆に、アメリカなどは、長年「教養科目」として様々な教養が教育のなかで教わり、学ばれています。
現在の世界は大きな転換期をむかえています。
このような世界の動きに合わせて私達も変わらなければなりません。
既存の知識だけではなく、ある問題を自らの力で考え、疑問をもち、解決していく力が私達には必要になっていきます。
その根底になってくるのが「教養」です。
一見無駄なことに見える教養ですが学べば、自分の血となり肉となり必ず役立つ機会が訪れるでしょう。
ぜひ、書店で自分とは今まで無縁だった哲学や歴史などの本を手にとってみてはいかかでしょうか。