書籍紹介「中学生からの大学講義~何のために学ぶのか~」@ちはら台校、おゆみ野校、鎌取駅前校

2020年01月31日

こんにちは。トライプラスちはら台校の梶田です。

今回は、最近読んだ本の中で面白かった本をご紹介したいと思います。

中学生からの大学講義~何のために学ぶのか~

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7人の先生によるオムニバス方式の一冊となっています。


著者(敬称略):外山滋比古、前田英樹、今福龍太、茂木健一郎、本川達雄、小林康夫、鷲田清一


文章も中学生が読みやすいように書かれています。

また、1章あたりのページ数も多くはないので

ちょっとした時間で少しずつ読み進めていくことができます。

今回、この本を紹介しようと思ったのは、なんとなく開いた1ページ目の1文目でした。

 

100点満点は人間のめざすべきことではない」

 

この書き出しを見たときに

長年、塾の指導で「テストの点数が取れるように」と指導してきた身としては

 

“えっ、どういうこと?”と気になったことでした。

 

読み進めていくと


“なんのために”学ぶのか、学ぶことの“価値”とは何なのだろうか


ということに自分なりの答えを見つけるヒントになるのではないかと思います。

 

特に、

勉強が苦手であったり

勉強をする意味が分からない

続けられない


という風に思っている人に読んでもらいたいと思いました。

7人の先生によるオムニバス形式なので、

全部を読まなくてもいいと思います。(できれば読んでほしいですがw)

少し読んでみて


「面白そうだ」

「何だろう?」


と気になった章だけでもいいです。

読んで触れてみることで、

今までの“学び”に対する意識が変わるかもしれません。

実際に、生徒からよく聞かれる


“何のために勉強するのか”


という質問に対しての考え方の世界は広がったように思います。

紹介

ここからは、私が読んでいて食いついて一気に読んだ章を2つほど紹介します。

そのほかも気になった人はぜひ読んでみてください。

知ること、考えること 外山滋比古

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100点満点は人間のめざすところではない」


そんな見出しから始まる。

成績というものは、どうしてもテストの得点で決められる部分が大きい。

実際に、私たちの指導も目に見えて結果のわかる点数に追われがちになってしまう。

そういう意味では、この1行目から衝撃を受けた。

100点を取ることが悪いわけではないが、

知識だけを追い求めて獲れる満点の答案よりも


「自分の責任で、力でものを考えて行動する」


ことに価値があるということだ。

「考える」ためには、知識も必要であるが、

知識は多ければいいものではなく、


良い知識を適量頭に入れること


が大切である。

そのためには、不必要な知識を「忘れる」ことが大切なのだ。

上手に忘れるためには、


「よく眠ること」

「身体を動かすこと」


また、


「つらい境遇から逃げないこと」


も大切である。

困難をむしろチャンスととらえて新しい人間力を身につけて、

素晴らしい人生を切り開いてほしい。


外山滋比古(とやま しげひこ)

1923年生まれ

東京大学英文学科卒業、お茶の水大学名誉教授

『英語青年』編集を経て、東京教育大学、お茶の水女子大学で教鞭を執る。

選考の英文学のほか、エディターシップ、思考、日本語学論、教育論などの分野で独創的な仕事を続けている。

脳の上手な使い方 茂木健一郎

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茂木先生の章では、様々な例を挙げていたり、文体も比較的読みやすい章でした。

「好きこそものの上手なれ」のことわざが意味するところを

脳の仕組みと合わせて解説し、


どのような勉強法でそれと同等の効果を得られるのか


ということを紹介してくれている。


“タイムプレッシャー法”

“タイガー・ジェット・シン式勉強法”


これは、普段の私の指導の中にも取り入れられるものも多く、私自身も勉強になりました。

具体的な中身はぜひ本を手に取り読んで見てください♪

この章の最後のまとめで


“「文系」「理系」という言葉を死語にしてほしい”


この書き出しから始まるところには自分自身ハッとさせられた。

無意識のうちに自分でも「文系」「理系」にカテゴライズしてしまっていたことに気づかされた。

実際に一つのことを正しく理解するためには両方必要になるからだ。その区別は関係がない。

自分を「文系」「理系」とカテゴライズすることで、自分の可能性を狭めてしまっているのではないか。

様々なことを知って、学ぶ喜びを一人でも多くの生徒に感じてもらえたならと感じました。

茂木 健一郎(もぎ けんいちろう)

1962年生まれ。

ソニーコンピューターサイエンス研究所シニアリサーチャー。

東京大学大学院連携教授。

東京大学理学部、法学部卒業後、同大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。

理学博士。

理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、現職。

「クオリア」をキーワードとして、心と脳の関係を探求している。