2018センター試験分析~国語編~!@おゆみ野・鎌取駅前・ちはら台校

2018年01月24日

センター試験分析② 国語

こんにちは!

大学受験に力を入れている鎌取駅前校高等部の青木です。

 

前回に引き続き、本年度のセンター試験国語の分析とアドバイスを行います!

 

現代文――評論

設問分析


問題構成は例年通り、漢字が5問、本文内容の読解が4問、本文の表現・構成が2問出題されました。

 

漢字は全体的には例年より易しめのレベルでしたが、問1の「意匠」という言葉はあまり馴染みがなかったかもしれませんね。「意匠」とはデザインのことです。

 

文章全体の内容としては、デザインの定義や、人間としてデザインにどう関わってきたのか、という「デザイン論」」が書かれていました。

 

論理と根拠

現代文は、文章の論理を追って、本文に根拠をとり、設問に答えるものです。

 

例えば問2では、

設問に「 『講義というような、学生には日常的なものでさえ、素朴に不変な実在とは言いにくい。』 とあるが、それはなぜか」とあります。

選択肢を見ると、すべて「ありふれた講義形式の授業でも、~であるから」と書いてあります。

 

選択肢は本文表現の言い換えなので、「不変な存在とは言いにくい。」と同じ内容を表している選択肢を探します。

文末表現に注目すると、


容易に変化していくものであるから


②多様な可能性をもっており、一つに固定されたものではないから。


⑤常に変化していき、再現できるものではないから

 

というものが当てはまり、

 

③大きな影響を与えていくものであるから

④初めて有益な存在となるものであるから

 

という選択肢は明らかに当てはまらないと言えます。

 

このように、本文の表現が指している内容と論理を捉えれば、紛らわしい選択肢が多くとも正解を選ぶことができます。

 

 

今回のセンター試験では、文章自体は抽象的な話が多く、難しい内容でしたが、

論理展開や選択肢同士の違いははっきりしていて、きちんと論理を追うことができていれば、得点できる文章でした。

現代文――小説

問題構成は例年通り、語句が3問、本文内容の読解が4問、本文の表現・構成が1問出題されました。

 

語句は、辞書的な意味を答えるものでした。

 

本文の内容読解の問題に関しては、傍線部の近くに根拠が書かれていて、選択肢は選びやすかったと思います。

 

今回の小説は、心情描写に関して「言い過ぎ」の選択肢が多くありました。

例えば、たわいない夫婦の間の諍いに対して、


問2の「憎らしく」、問4「不満といらだち」、問5「憎んでいる」といった表現が、間違いの選択肢にありました。

 

間違いの選択肢の見分け方として、この「言い過ぎの表現」は注目するポイントです。

特に、副詞に注意するといいでしょう。

アドバイス

現代文の勉強は、やり方が分からないとなかなか進みませんが、絶対に心がけてほしいことがあります。

 

それは、「必ず本文中に根拠をとる」ということです。

 

現代文は論理の科目。

設問で聞かれていることを、本文を根拠に取り、論理的に示す科目です。


「国語が論理である」ということにいまいちピンとこない方は、ぜひ出口汪著の参考書を読んでみて下さい。


「システム現代文」や「現代文レベル別問題集」がオススメです。

 

 

 

また、センター試験に限らず、最近の国語の入試では、語彙力を問われる問題が多くあります。

・享受、些末、浅慮、嘲笑、体裁

すべてセンター試験に過去に出題されたものです。

きちんと意味を説明できますか?

 

漢字や慣用句、語彙の勉強をするのはもちろんですが、日々の生活の中で、ニュースや新聞に出てくる言葉に敏感になり、語彙力を鍛えていきましょう!

古文

一昨日、昨年と易しい問題が続いたため、今年はやや難しめの文章でした。

 

問1の古文単語は辞書的意味を答えるものでした。

問2の文法は識別で、難問でした。

 

問3以降の内容読解の問題は、歌の評論の論理を追うことができたかどうかが勝負の分かれ目だったと思います。

 

文章は本居宣長のもので、江戸時代に書かれたものです。歴史は浅く、文章表現が現代に近いものでした。


そのため、古文という文章よりは、評論という現代文として読めることが重要なポイントです。

 

例えば、本文中に、「問いていわく、」「答えて曰く、」という表現が何度も使われています。


これは、現代文でもよく見られる、「~とはどうか」「それは~である。」というように、文章内で問題提起をし、それに答える形で筆者の主張を書く、という形式です。

 

問3では、その答えの内容を聞いている設問でしたね。

アドバイス

古文の勉強は、英語と同様、単語と文法がキーポイントです。

 

古文単語は、文章中ではひらがなで書かれることが多いので、単語の由来、元の意味をしっかり覚えることが重要です。

 

例えば、「ありがたし」

この意味が「ありがたいこと」ではないのは、もう常識ですよね?

「ありがたし」は「有り難し」と書き、存在が難しい、つまり、「めったにない」という意味です。

このように漢字表記、言葉の由来を知ることが、古文単語を覚えるポイントです。

 

 

文法に関しては、3年の春までに助動詞の活用、意味、接続を完璧にしましょう。


助動詞さえマスターすれば古文の文法で怖いものはありません。

特に識別問題で出やすい「ぬ」「る」「なり」「に」のそれぞれの単語を覚えましょう。

漢文

今回の漢文は、政治に関する討論がテーマでした。

 

文章の大意をとることは難しくない文章でしたが、一文一文を訳すことは難しい文でした。

 

政治に関する話をしていたのは2人でしたが、この2人を指す呼称が何種類も使われていました。また、君主や部下を指す呼称も複数ありましたね。

 

これらの呼称がそれぞれ誰を指しているのかを正確に把握できるかどうかが、今回の文章のポイントだったと思います。

 

アドバイス

漢文に関しては、現時点で系統立てて勉強している人は少ないと思います。

漢文の文法(句法といいます)は、英語や古文の文法に比べれば圧倒的に量が少ないので、3年生の夏からで十分です。


まず、基本的な返り点の振り方、文型を覚えましょう。


次に、再読文字(2度読む文字)と置き字(読まない文字)を暗記しましょう。


本格的な句法である、使役、受身、疑問、反語、否定は、きちんとした漢文のテキストを使うことをオススメします。

 

漢文の文章には、古文にはない独特のリズムや言い回し、ストーリー展開があります。センター試験の過去問をたくさん解いて問題演習をこなしましょう!